参入障壁のつくり方 ~競合比較マトリクス、パーセプション・マップを通じてあなたのポジションをより明確にする~

※第76回 定例講義

2018年02月10日(土)【定例講義】  【記事投稿者一覧→】

 
私達は、ビジネスモデル・デザイナー(R)の考え方に基づき、「競合ゼロ」のビジネスモデルを考案してから、起業活動を開始することになっています。

とは言え、どれほどの「競合ゼロ」のビジネスモデルを生み出すことができたとしても、それが上手くいったりすれば、真似する競合がどんどん増え、結果として、すぐに「競合ゼロ」ではなくなってしまうのではないかという懸念される方は、いらっしゃるかと思います。

そこで重要になってくるのが、何手先までをあらかじめ設計しておくのかという観点です。

後発者に、真似されてしまったから対策のために何かをしようと考えるのでは遅いのは 言うまでもありません。

そこで、後発者に真似をされたらこうしようと二手先、三手先まで考えておくというのも確かにそれは必要なのですが、ただ、ただ、こういう考え方をしてしまうと、行動は確かにあっているのですが、そもそもの考え方、思想という観点から見ると、ニュアンスが全く異なります。

「競合ゼロ」のビジネスモデルとはもっと上位の次元から生まれるものではないかと考えられるのです。

競合にやられるから二手先、三手先を考えておくのではなく、

「そのビジネスモデルを最も最高と言える状態にするためにはどうしたら良いか?」
「顧客に最高の価値を最も提供できる状態にするためにはどうしたら良いか?」
「もっと多くの顧客に価値を提供し続けるためにはどうしたら良いか?」

というように、ありとあらゆる角度から考え尽くした結果として生まれるのが、「競合ゼロ」のビジネスモデルではないかと考えられるのではないでしょうか?!

今すぐ目の前のことだけに目を向けるのではなく、大きなビジョンをもってビジネスモデルを描いた結果として、自分1人ではとうてい実現できないことに気付き、誰と協力関係を結んだらよいかを考えるようになります。

そうすることで、大量の人達との人間関係・法人関係を構築することを考えるようになり、それを形にしたものがビジネスモデルということになります。

結果としてみると、そのモデルには二手先も、三手先も四手先も描かれているにすぎないこととなります。

競合に負けないようにするために、二手先、三手先を考えておくのとは、全く考え方が全く逆なのです。

以上のような考え方を採用してビジネスモデルを描くと、基本的には、競争とは無縁になってきます。

ビジネスモデル・デザイナー®認定プロジェクトは、単にビジネスモデルの講座をするための活動ではなく、その講座を開催できる先生方との全国・全世界のネットワークを構築していくという考え方は、とても珍しいものです。

そして、こうしてできるネットワークこそが一番の強みであって、ビジネスモデル構築の手法がどうのこうのという次元で、この活動を捉えていないことになります。

こういう点で、私達の活動は、「競合ゼロ」と言えます。

では、だから私達は、競合のことを全く意識しなくていいのか、競合対策をしなくて良いのかというと、必ずしもそうとは言えません。

なぜならば、目の前の1人1人のお客さんに対しては、一見したところ競合と同じような商品・サービスを提供していくことになるからです。

全体としてみたら、どんなに「競合ゼロ」であったとしても、部分だけに焦点を当てると、お客さんからしてみると、同業と何が違うのかさっぱり分からないということはたくさんありません。

「競合ゼロ」のビジネスモデルを描くのは、その活動をずっと長く続けるために必要なことです。

一方で、活動を開始してすぐに成果に結びつけるためには、どうしても競合を意識して、競合対策をした上で、営業の戦術を採っていく必要があります。

そのために、どんなビジネスを行う場合であっても競合比較が必要になってくるのです。

ちなみに、あなたの商品と競合の商品がどう違うのかが分かるように表やマトリクスとして整理しているという方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?!

それをしたことがあるという方でも、常に競合の状況をリサーチして、最新のものにしているという人は、どのくらいいるでしょうか?!

今回の定例講義は、そのような問いを受けて、ちょっと不安だな…と思われた方もしっかりと会場で、手を動かしながら、競合状況を整理して、それを最後はパーセプションにまで落とし込む時間となりました。

その動画、音声は、以下をご参照頂けたらと思います。

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