このタイトルを見て、まさにそのように、本当に、マネジメントやスタッフの採用・育成に、とんでもないほどの苦手意識をお持ちの方が多いだろうと想像しています。
マーケティングや営業に強い方ほど、その傾向にあるというのが、当社での統計的な結果でもあります。
私自身はどうかというと、独立する前、会社員時代には、営業が苦手で全く売れず、本当にお前(中山)はダメだなあと、指摘されまくっていましたが、逆に、後輩女性スタッフ、女性コンサルタントの育成に関しては、特殊なスキルを持っているなと、上司や先輩から言われることが多かったと感じます。
入社早々、初めての営業研修にて、「お前には営業は無理!」といきなり言われた会社ナンバー2の役員の方も、そこだけは評価くださったほどでした。
それで、思いっきりとんでもないほどの勘違いをしてしまい、自分には「在宅秘書サービス」のようなものができるに違いないと思い、そのサービスこそが、自分の強みを活かせるものだと考えたわけです。
ところが、実際は、それは大嘘にすぎませんでした。
2007年から在宅勤務の導入を開始したわけですが、結果は、全然ダメ…。
クライアントさんのマネジメントのご支援どころか、それ以前に、自社の組織でさえも、まともに運営できないという現実に気付かされたのです…。
どれほどの失敗があったかは、ここ最近の定例講義(中上級編)を通じてお伝えしてきているので、ここでの記載は控えておきますけれど、それまで持っていた、自分のマネジメントの能力など、「強み」などとは言い切れないどころか、むしろ弱いほうだというのが実感です。
自身のマーケティングや営業力が高まった結果、反比例するかのようにマネジメントの力を弱めてしまったのかなというのは、単なる言い訳にすぎないとしても(笑)、マネジメントとは本当に難しいものだなと、ひしひしと感じているところです。
なぜ、マネジメントが難しいかと言うと、
「マネジメントは究極のコミュニケーション・スキル」
だからではないかと考えています。
「究極の」というのは、数ある人とのコミュニケーションの中で、
最も難しい、という意味ですね。
そして、その最も難しい「究極の」ものが、
「身内とのコミュニケーション」
だとも言えます。
身内とのコミュニ-ケーションは本当に難しい!
普段は冷静に会話ができていても、両親や奥さん(旦那さん)、子供とのコミュニケーションとなると、ついつい感情的になってしまったり、かっとなってしまったりします。
私自身も、今でもそうです。
昨日も、ついつい、分かっているのに、4歳の息子に対して、思わず、言ってしまい、大反省してしまったところです…。
分かっていてもできないんですよね…。
なぜ、分かっていても、できないのでしょうか?!
それは、家族のような身近な人に対しての場合、相手の気持ちに立つ前に、どうしても自分の「エゴ」が出てしまい、自分の思いを相手に押し通そうと思ってしまうものだからです。
社長からしてみると、自社のスタッフというのは、家族のようなものです。
いや、家族以上の存在ですし、少なくとも、私自身はそう考えています。本当にそう感じています。
だから、自社スタッフに対しては、家族と同様に、自分の「エゴ」が出やすく、自分の都合の良いように、スタッフをコントロールしたくなってしまうものだと考えられます。
分かっていてもそうなってしまうのです。
だから、マネジメントは難しいわけですね。
コミュニケーションのプロとして活動し、その道の権威と呼ばれるような方が、なぜ、スタッフに対しては、お客さんに対しては絶対しないような、あり得ないようなコミュニケーションをとってしまうのかというと(これはコーチである私もそうですが…汗)、上記のような背景があるわけです。
コミュニケーションのプロとして、コミュニケーションを武器にしてお金を稼いでいるような人であっても、容易なことではないのです。
だから、難しいし、マネジメントは「究極のコミュニケーションのスキル」だと言えるわけです。
とは言え、ドラッカーが言うところの企業の使命である、「存続」し「発展」するということを目的にした場合、ずっと一人で起業活動をしていくのではなく、組織を持っていくことが自然の流れとなります。
ですので、苦手だからやらなくて良いということではなく、それでも、前に歩みを進めていく必要があります。
そのために、具体的にすることは、たくさんあるわけですけれど、
4月の定例講義(中上級編)では、
マネジメントにおける2大失敗(2大悪?!)
についてご理解頂き、その上で解決していく方法について解説しました。
2大悪とは、次の2つのことです。
●2大悪その1: 伝えていない
●2大悪その2: 分かってあげない
社長というのは、スタッフに対して、十分に伝えていないのに、自分の通りににスタッフが仕事をしてくれないと、キレたりします。
(私もですが…汗)
伝えていないのに、理解しろ、というのは本当にスタッフからみたら、たまったものではないですね…。
また、スタッフが一生懸命頑張って、社長のためにと思って仕事をしているのに、そこには触れずに、ちょっとしたミスを見付けると、そこばかりを指摘しまくります。(私もですが…大汗)
あなたが採用するレベルのスタッフであれば、社長が思う以上に、社長のことを考えて、どうしたら期待通りの仕事ができるだろうかと、一生懸命、がんばってくれているものです。
確かに、その姿は、(在宅勤務の場合は特に)社長には伝わりにくいケースは多いのですけれど、少なくとも、あなたのスタッフは、あなたが思う以上に頑張ってくれているものなのだということを理解しておくことは、とても重要なのではないかと考えています。
そこがないと、スタッフは本当に救われません。
「褒める」のような行動以前に、単なる言葉だけの「褒める」ではなく、そのようなことを「分かってくれているか」ということはとても重要なことなのです。
待遇を改善するとか、給料をあげるとかいう点も大切かもしれませんが、その前提として、まずはそこが重要となってくるわけです。
このようなことを書いている私自身が十分できてるわけではないのでお恥ずかしい限りではあるわけですが、少なくともこれまでの経験、クライアントさんご支援の経験をもとに、上記のような背景がある中で、今後、具体的にどうしていくと良いのかについては、私なりにお話できることはいくつかあると考えています。
今回4月の定例講義(中上級編)では、マネジメントが苦手だなと思う方に、それを解決することはできないかもしれませんが、どうすると、今後、前進させていく上でのきっかけが創れるかをご理解頂くきっかけになるのではないかと考えています。
私自身も、講義でお話しながら、自分がどこまでできているかを確認し、今後、どうしていこうかと心を改め直すきっかけになりました。
音声解説やテキストは以下をご覧頂けたら幸いです。
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