なぜ社長はこんなに努力しているのに、スタッフにはその気持ちが伝わりにくいのか?!

組織の問題発生のメカニズムと4つの解決策 ※第20回 定例講義 中上級編

2013年07月01日(月)【定例講義 中上級編】  【記事投稿者一覧→】

ハワイに行く1週間ほど前に、もうじき4歳になる息子が、ヘルパンギーナという幼児がかかりやすい夏風邪を発症し、40度近い熱が出てしまいました。

対処するためのワクチンが存在しないため、自宅で安静するにしかないということで、毎週末必ずしている外出は控えることにしつつも、息子が休んでいる時間は、「その分、自宅で息子をみながら、結構な仕事ができるかもしれない!」と考えたりもしていました。

と、ところが、もう本当にカラダが動きません…。
どうしても横になりたくて仕方がなくなってしまいます…。

調べてみたところ、ヘルパンギーナが大人にうつると、相当な重傷になるらしく、私の方では熱は全く出ていないにも関わらず、もしかしたら、カラダがずっと、この病原菌と戦っていたのかもしれないなという気がします。

病気の本格的な発症前に、無事、乗り切ることができ、ハワイにも行けたのは本当に救いでしたね。

起業家にとって、病気で調子悪いというのは、なんの言い訳にもならないと思いますが、そのように常々言っている私にとっても、「おぉ、もしかして、ここまでの重症だと、さすがに仕事は無理だな…」と思い、その発言を撤回する必要があるかとも一瞬思ったタイミングがありました。

が、それでも、やっぱり、起業家にはそんな言い訳は通用しないなと最終的に考えています。

自分がどんなに調子悪くても、また、忙しくてどうにもならなくても、その結果、周囲が迷惑を被ることはたくさんあります。

私も、スタッフを初めとし、この半年間、活動がスピーディに前進した結果として、相当、多くの方に迷惑をかけてしまっています。

起業家の立場としては、こんなに忙しいんだし、調子も悪いんだし、その結果、こんなことになってしまってるんだから、仕方がないじゃないかと、ついつい思ってしまうものです。

ただ、それに巻き込まれた方々がどんな思いでいるのか、という点には、やはり、しっかりと目を向け、起業家としては、今の自分があるのは、どれだけ多くの方の支えあってのことであるのか、ということに対して、感謝の気持ちを持つ必要があるかなと再認識しているところです。

さて、そのようなことをお伝えしたいと思う一方で、現実的には、

   「なぜ社長(起業家)である自分はこんなに努力しているのに、
    スタッフにはその気持ちが伝わらないのか?!」

と嘆かれているクライアントさんが、ここ最近、少しずつ増えてきました。

そのように言われる方は、極めて有能ですし、業界内でもとても有名で、その方と仕事を一緒にできるなんて、とても幸せだなと、客観的に思えるような方だったりします。

その起業家の方とお会いしようと思ったら、1時間あたり5~10万円はかかってしまうものなのに、その料金を支払うどころか、逆に給料を得ながら仕事をし学びにつながるはずなのに、そうして働くスタッフからは、

   「こんなことなら、もう、すぐにでも辞めたい!」

と思われてしまうのです。

そのような起業家の方からすると、なぜ、自分のこのような仕事をお願いしているのに、そのような、反感の気持ちを持つのかが理解しにくいかもしれないと想像しています。

私も、初めてそのようなことを経験したとき、理解に苦しみましたが、それを理解できないというのは、働くスタッフの気持ちの方に目を向けられていない可能性があると考えています。

社長からすると、給料を支払っているのだから思い通りに仕事をして欲しいと思うものです。

しかし、それは、社長のエゴにすぎず、スタッフにとっては、何も関係がありません。

社長にそのようなエゴがあるのと同時に、スタッフにもエゴがあります。

社長が身銭を削って給料を支払っているのだから、スタッフがそのようなエゴを追求するなどもってのほかだと思うかもしれません。

ただ、現実的には、それらを受け入れること無しには、前進が無いとうのが実状だったりします。

では、そのような中、どうすれば良いのでしょうか?

マネジメントに限らず、人間関係において重要なのは、「お互いが歩み寄る」という姿勢です。

自分だけが相手から~からして欲しいとお互いが思っている時が最悪で関係はすぐに破綻します。

一方で、片方だけが相手に歩み寄ろうと努力しても、相手の方でその歩み寄りの姿勢がない場合にも破綻します。

ですので、経営者としてできることは、そのような、お互いの歩み寄りのためにコミュニケーションを丁寧に行うことです。

その際に経営者として重要なのは、これはとにかく、きっついことにように聞こえるかもしれませんが、

「どうしたら、スタッフの前進や成長のために力になれるか?」

という視点を持つことです。

経営活動を前に進めるために、採用しているのだから全て自分の思い通りのことを従業員にお願いしやって欲しい、というのは、繰り返すようですが、経営者のエゴです。

そして、そのような経営者としてのエゴがないかどうかを判断する上では、何か仕事をお願いしたときに、その相手の方の成長や前進を考えているかどうかということに目を向けてみる必要があります。

では、そのためにはどうすれば良いのでしょうか?!

7/1(月)の定例講義(中上級編)では、まさにその疑問にお答えするために解説を行いました。

基本的に、今現在の私自身、全スタッフに対して私の気持ちを十分に伝えられていないなと思います。

また、スタッフも、中山は一体何を考えているのか、さっぱり分からないと思っているだろうと思うので、まさに、このテーマは、私にとっても現在進行中のテーマです。

上から目線で皆さんにお伝えするというよりは、同じ悩みを抱える起業家同士、一緒に知恵を出し合うための場になりましたら嬉しく思います!

テキストと音声解説は以下にてご参照頂けます。

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