コーチングとティーチングの使い分けという概念が流通するようになってから10年ほどが過ぎようとしています。
私もずっとその使い分けという概念にとらわれていましたが、以前にも書きました通り、今現在は、
ティーチングするわけでもなくコーチングするわけでもなく、
現実をありのままに見つめることをきっかけとして、
本来お持ちの自己治癒能力を開花させて頂くこと
をご支援の中核に置いています。
それについては、先々月号でも引用させて頂いた5分ほどの動画が分かり易いので、まだご覧でない方のためにも、もう一度、次に再掲載しておきたいと思います。
何が「変われる人」と「変われない人」の違いを生み出すのか?!
http://www.youtube.com/watch?v=tj9cjDHlYJE
このような考え方は、顧客に対してだけではなく、スタッフに対しても同様に持っています。
どんなトラブルやミスがあったとしても、それに対して社長が常にキレまくっていたとしたら、きっとスタッフは同じミスを繰り返すことでしょう。
一方で、今流行っている映画「レ・ミゼラブル」のテーマは、「許し(赦し)」であり、罪を犯したことに対して赦しを受けた瞬間に人間が変わる様子がとても丁寧に美しく描写されています。
キリスト教の本質的な考え方だと思いますが、罪を犯した人を刑務所に入れる等して裁くことで更正させるのではなく、その罪を赦すことで更正を期待するというものです。
ただ、現実的には、人としてのあり方という面ではなく、ビジネスにおけるスキルという点から見ると、ミスの原因がスキルや思考によるものだとした場合、いくらミスを許したとしても、改善を期待するのは難しいケースがあります。
その場合には、具体的な教育が必要となります。
教育においても、誉めて伸ばす方が良いのか、叱ることが必要なのかとか、いろんな議論があります。
弊社の場合はと言うと、ここ2年くらいは、私は上述した動画にあるような考え方に基づき、初期の頃のスタッフがびっくりするくらい、社内では叱るようなことは相当少なくなってきたと思います(笑)。
問題というのは指摘すればするほど、肩に力が入ってしまい、解決できなくなることは、シェア・ブレイン・ビジネス・スクール活動開始直後に、新海先生の武術のワークショップを通じて、ご参加者にはカラダで体感頂きました。
とは言え、だからといって、叱る必要がないかと言うと、そんなことはないと考えています。
倒産してしまったJALを3年で再生させ、それだけでなく営業利益世界一という水準に導いた稲盛和夫氏は、スタッフに対して極めて厳しく叱る経営者として有名ですね。
弊社は、まだまだ組織として学んでいくことが多い状況にありますが、やっぱり、スタッフがどれだけショックを受けたとしても、超厳しく叱らないといけない瞬間というものがあり、いくら前述の動画のような考え方を持っていたとしても、叱るときはあります。
では、その区別はどうやって行えば良いのでしょうか?
ちなみに、稲盛氏は、そもそもが、誉めるときと叱るときの区別はどこにあるのかという観点から、教育を捉えていないことが、とても興味深いです。
詳細は、4月の定例講義(中上級編)にて解説しました。当日お聞きになられた方はとても少なかったので、ぜひ、この機会に下記の音声ファイルをご参照頂けたら嬉しいです!
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