一対多の場合でも、一対一の場合でも、コミュニケーションにおいては、「信頼関係」の構築が欠かせません。
特に出版のような企画の場合には、どんなに企画内容が素晴らしくても興味を持って頂けるものではありません。
書籍の編集者は、普通の会社員の方であるわけで、ありとあらゆる分野に通じているわけではないからです。
企画内容が、自分の興味関心があるテーマであったときに、はじめてその著者候補と会おうと思うもので、その確率は限りなく低いものです。
まさに、恋愛にも似たところがあるかもしれませんね。
どんなにかっこよくても、きれいでも性格がすばらしくても、人には好みというものがあります。
それが一致しないと、友達の範囲を超えた、恋愛の関係になることは難しいわけです。
そんな中でも、興味を持って頂ける率をさらに格段に上げていくために必要なものが「信頼関係」の構築であるわけです。
自分が持っているものは全く一緒でもクロージング率を格段に上げていく上で欠かせないものです。
本を出したいと考えて、書籍の編集者と出会ったときに、ただ一方的に、自分はこういう本を出したいと話しまくる…。
付き合いたい女性(男性)がいる場合に、まだ関係もできていないのに、付き合ってくださいと言う…。
異業種交流会で出会って名刺交換をした直後に、今度、こういうセミナーやるので来てくださいといきなりお願いする…。
そういうことは、分かってはいても、ついついやってしまうものです。
しかし、そうした瞬間に信頼関係が壊れ、クロージング率は限りなくゼロにつながっていってしまうわけです。
大切なことは、目の前の相手に売りつけることではありません。
その場で売れなくて良いのです。
大切なのは、目の前の相手と信頼関係を構築することです。
たとえ、その人があなたのことに関心がなくても、あなたのために力になりたいと考えてあなたのためになれる人を紹介してくれたら良いのです。
重要なのは、目の前の人に売りつけることではなく信頼関係を構築し、紹介の連鎖につなげていくことです。
今回の定例講義では、こうした「信頼関係」はどうしたら高めていけるのか、について解説しました。
その音声、動画は、以下をご参照頂けたらと思います。
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