対他配慮と感情移入 ~スタッフや外注先により気持ちよく仕事をしてもらいパフォーマンスを激増させる方法~

※第64回定例講義(中上級編)

2017年03月01日(水)【定例講義 中上級編】  【記事投稿者一覧→】

スタッフが自分が思う通りに仕事をしてくれないと、ついイライラしてしまったり、場合によっては、「なぜ分からないんだ!」と怒鳴りたくなってしまう方も、多いかもしれません。^^;

私が初めめてスタッフを採用したのは、今から、ちょうど10年前の2007年の頃でした。

当時は、今思うと、なんて器が小さかったのだろうと思いますが(笑)、ちょっとしたことがある度に、スタッフに対して、怒鳴り散らしていました…。

そんな私を許せず、やめていくスタッフも後を絶ちません。

3人採用したら2人がやめてしまうような非常に離職率が高い時期が長く続きました。

中には、

「優れた経営者の中で、中山さんほどひどいことを言う人は、見たことありません!こんな会社が上手くいくはずないですよ!!」

という言葉を最後に残して去って行ったスタッフもいました。

そもそも、なぜ私がそういった言動をしたのかと言うと、お願いした仕事を期待通りにやってくれなかったからです。

確かに、今、客観的な立場から見ても、あのときのあのスタッフの仕事にこそ問題があったのは間違いがないと思う場面は、いくつか思い出されます。

だから、怒鳴り散らしたのです。

怒鳴るまでいかない場合でも、「叱る」ことで、スタッフを教育するという全うな教育活動をしていたのです。

つまり、私は間違ってはいなかったのです!

というように書きますと、単なる自己正当化になってしまいますので、もう少し、考えを深めてみましょう。(笑)

そのときの私の対応が正しことかどうかは、私が怒鳴り散らしたり、叱り跳ばしたりした結果、どうなるかを考えてみれば、分かるかもしれません。

もし、あなたが怒鳴られたら、その相手に対して、どう思うでしょうか?

多くの場合は、その人のことを嫌に思い反感を覚えるのではないでしょうか?!(よほど出来た人は別ですね。)

そして、そんな嫌な思いをするなら、もう一緒に何かをするのは辞めたいと思うかもしれません。

それは、怒鳴られたスタッフも同じです。

仮にスタッフが間違っていた場合であったとしても、あなたが怒鳴ったところで、スタッフは期待通りの仕事をしてくれるわけではないのです。

むしろ、そうすることで、スタッフは、どんどんやる気を失い、それまで以上に、期待通りには仕事ができなくなっていくはずです。

論理的に考えてみると、これは極めて当たり前のことではないでしょうか?!

にも、関わらず、私達は、スタッフや自分の子供といった、自分よりも立場が弱い人に対しては、こうしたわかりきったことを、ついついやり続けてしまうものです。

私自身、それに気付くまでには、初めてスタッフを採用してから、5年以上もかかりました。

一方で、それに気付いてからというものの、怒ることは全くなくなり離職率もほとんどなくなりました。

離職率7割だったのが、今では、離職率は1割もないのではない状況が数年続いています。

ここ3~4年で入社してくれたスタッフは私が怒った姿を見たことがないかもしれません。

では、そういうことは論理的には分かるけれど、いざ、仕事が忙しいときにスタッフが基本的なミスをしたときなどイライラしてしまって怒ってしまうのだけど…というような場合には、どうしたら良いのでしょうか?!

まさにそのようなときに重要になってくるのが、

「対他配慮」と「感情移入」

です。

これは何か、簡単に言うと、

社長の都合ばっかり考えてないで、スタッフの都合にもしっかりと目を向けようよ

といったことだったりします。(笑)

どうしても、

  • 会社の目指すことを実現するためにスタッフを採用している
  • スタッフに対して給料を払ってやってる

という思考に立つと、そのような考え方には目が向きにくいかもしれません。

で、それも、会社を経営するという視点に立つとあながち間違いではないかもしれません。

が、現実問題としては、正しいかどうかはあまり重要ではありません。

もっと重要なことは、スタッフががんばろうという気持ちになれるかどうかということなのです。

そして、それを大切にしようと、結局のところ

社長の都合ばっかり考えてないで、スタッフの都合にもしっかりと目を向けようよ

ということが、どれだけ大切なのかに気付かされるわけです。

私がこれに気付くまでには、5年もかかり、その間、私とした接したスタッフを不幸にしてきました。

そのようなことをして頂きたくない、と考えて、今、このようなメッセージをお届けしています。

「対他配慮」と「感情移入」とは、

自分を中心に回っていた世界

から抜けだし、

相手を中心に回っている世界

を観るための方法です。

今回の定例講義(中上級編)では、その具体的な方法について解説しました。

そのテキストや音声は、以下をご参照頂けたらと思います。

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