なぜ、このビジネススクールを創設しようと考えたのか?【その1】良き手法を学んで成功する人は、その手法を学ばなくても成功する人?

当ビジネススクールを運営する、弊社アントレプレナー・コーチングでは、2004年10月から先月まで、84ヶ月間(まる8年)に渡り、コラボレーション会員制度(有料会員数400名)というサービスを提供して参りました。

 毎月60ページの月刊誌の発刊、月に1回の定例セミナーを開催するだけでなく、毎月約50名のクライアントさんに対して、個別のご支援サービスや、グループ・コーチングのサービスを行わせて頂いて参りました。

 その活動の目的は、もちろん、より多くの起業家の方々に成功頂くことですが、主なミッションとして掲げてきたのは次のものでした。

 「アントレプレナー・コーチングの使命は、独自の体系化手法により、起業・新規事業の初期段階、特に0を1に変えるプロセスで必要となる、全ての知恵・知識・情報を体系化し尽くし、それを使えば誰でも成功できるようにすることです!」

何かどこかで聞いたフレーズのように見えるかもしれませんが、これは、Google社の

 Mission is to organize the world‘s information and make it universally accessible and useful.(世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスし、利用できるようにする)

 というミッションに共感して、自社流に定義づけたものでした。

 いずれにしても、弊社としては、ミッション実現のために、毎月50社さんのご支援をしながら、そこで出てきた課題を一緒に考えながら、その手法を体系化し、毎月1回の月刊誌や月1定例セミナーで発表し、それを使って頂きながら、さらにバージョンアップをはかるという方法をとってきました。

 お陰様で、弊社としては、起業に成功したいと思ったら、何をどういう順番でどういうスケジュールでやれば良いのかが、鮮明に見えるほどにまでなったのではないかと考えています。

(これは、あくまで大資本ビジネスではなく、小資本で起業する場合という前提のものでありますことを、ご了承頂けますと幸いです。)

 また、長く続くビジネスと、1~2年の打ち上げ花火になるビジネスの違いについても、理論立てて違いを明確にし、そのための対策も明快になってきました。

 ただ、では、クライアントさんの成功率はどうかと言うと、残念ながら、こうして手法が確立する前と、確立した後の今とで、急激に変わったかというと、全く変わっていないのです。

 手法がおおよそ体系化され始めたタイミングが2007年の前半なのですが、それ以前のクライアントさんの成功率は65%でした。

 その後は、さらにその率を高めることを狙いとして、手法のさらなる体系化を進めていったのですが、残念ながら、それでも、その数字を超えることはありませんでした。

 ミッションを掲げて、約8年間、必死になって努力してきたつもりが、極端なことを言ったら、8年前と何も変わっていないのです…。(涙)

 「これはどうしたことだろうか?」、「私達はとんでもない勘違いをしていたのだろうか?」という自問自答が始まったのは、2011年の2月頃のことでした。

 そのきっかけは、代表の中山のコンテンツや手法、支援方法が悪いから、自分は起業が成功しないのだ、といった類の話が噂話として伝わってきたことにありました…。

 確かに、最高品質のよい支援や教育を受けられたら、それは成功しやすいのは言うまでもないと思いますし、それを目指して私として努力はしてきたつもりです。

 ただ、起業が上手くいかないことを、誰かのせいにしたとしたら、その瞬間に成功しないことが保証される可能性が高いことは、既に、一山を超える経験をされた起業家の方々であればおわかりのことと思います。

 なんだか、こういう噂話を聞いて、私は、最高の起業手法を体系化しようと考えることにより、クライアントさんをその手法やコンテンツに「依存」させてしまう構造を作ってしまったのではないかと考えるに至りました。

 いわば、

 「アントレプレナー・コーチングの使命は、独自の体系化手法により、起業・新規事業の初期段階、特に0を1に変えるプロセスで必要となる、全ての知恵・知識・情報を体系化し尽くし、それを使えば誰でも成功できるようにすることです!」

というミッションが達成されれば達成されるほど、その手法にしがみつこうとする方を増やしてしまい、自立から遠ざけてしまう…。

では、こうして10年間やってきたことが完全に誤りだったかと言うと、やはり6割の方からは成功したり、あるいは人生においても、大きな転換期を乗り越えられたりという方も多いので、完全にまで自分自身をマイナス評価するほどのことでもないとも考えられます。

 では、この10年間は一体なんだったんだろうとじっと見つめてみると、

 「成功し成長を続ける起業家というのは、そもそもが、弊社のコンテンツや個別ご支援がなくても成功する方であり、ただ、その成功・成長を加速するために、弊社のコンテンツや個別ご支援を『活用』されているのだ」

という面が浮かびあがってきます。

 確かに順調なクライアントさん(順調といっても常に皆さんハードですが)を一人一人じっと見つめてみると、弊社、アントレプレナー・コーチングと出会ったから成功・成長されたという方は2人ほどしか思い浮かびません。

 それ以外の大半の方は、弊社との出会いがなくても、ご自身の努力によって、そのタイミングによって必要な情報や手法を探索され、出会われて、それらを「活用」して成功されたのだろうと想像します。

 こう考えると、やはり、自身が掲げて自ら信じて追い求めたミッションというのは、大きな誤りが含まれたいたと認めざるを得ません。

 なぜならば、私はもともと成功する方の成功スピードを上げるために活動したいと考えていたわけではないからです。そうではなく、起業して成功する方の「数」が増えることの方に興味があったからです。

 そもそもの津社のビジネス活動、社会的活動の動機の3つのうちの1つには、

   「遺伝、家庭環境により不幸を感じている人は多い。
   生まれ持った能力に不満を持つ人も多い。
   生まれ、遺伝とは関係なく、幸せが得られるようにしたい!」

 というものがあります。

 そう考えると、そのような課題を乗り越えたような方、弊社がいなくても成功する方ではなく、今現在も課題解決のために必死になられている方の力になる必要があると考えています。

 しかし、そのために努力したつまりが、逆に、起業手法やコンテンツを体系化すればするほど、それに「依存」する方を増やしてしまい、もともとお持ちだった成功する可能性を潰すようなことをしてしまったのではないかと考えています。

2011年に入ってからは、そういう根本的なことを踏まえて、起業家として成功する方が増えるためには何が必要なのだろうかということを、根本的に考えさせられました。

代表の中山自身、振り返ってみれば、社会人になりたての頃を考えると、営業さえまともにできないし、あんなヤツ絶対に起業などできっこないよと、周囲の誰もが指摘すると思われるような人間だったと振り返っています。(汗) 

そんな中山も何が転機であって、周囲の方々が私に対して、どんなサポートをしてくださったから今の自分があるのかも含めて、大きく振り返ることとなりました。

 

その結果、これまでとは全くことなる新しい「コンセプト」や「ミッション」が見出され、新しいアイデアが生まれてきたのが、2011年の7月の頭の頃。

それ以降、時間をかけて、その内容について、お会いするごとにお話してきましたが、不思議なことに誰一人として反対する方がいないばかりか、「いいね!」の連続。(感謝)

たいてい、どんなアイデアであっても一人二人くらいは、駄目出しをするものですし、人から駄目だと言われるようなアイデアでないと、革新的なコトはできないものだと思います。

が、そうして生まれたアイデアというのは、革新性を多くの方にお感じ頂きながらも、「いいね!」といってくださるのが不思議な思いでした。

そして、それを実現しようと考えると、会員さん向けの会員サービスをより良いものにしていく、というような小手先のことではなく、今という時代の価値観を反映させた、

    「一風変わったビジネススクール」

 を新規創設することが必要だとの考えに到達しました。

 そして、その新しい「コンセプト」は何なのかと言うと、「教えることで学ぶ」という考え方だったのです。

では、なぜ、「教えることで学ぶ」という考え方を選択したのかということが気になられると思いますが、それについては、こちらのページで記載されていますので、ご興味がおありの方はこちらをクリック頂けますと幸いです!

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